古いWiMAX端末のバッテリー膨張は危険!安全な処分・リサイクル方法を徹底解説

「WiMAXのW06やWXシリーズを解約してから引き出しにしまいっぱなし…」

「久しぶりに見たら、なんだか本体が膨らんでいる気がする…?」

古いWiMAX端末を放置していると、バッテリーが膨張し、発火や破裂といった思わぬ事故につながる危険があります。

この記事では、膨張したバッテリーの見分け方から、見つけたときの安全な応急処置、そして正しい処分・リサイクル方法までを詳しく解説します。大切なのは、危険な状態の端末を放置せず、安全に次のステップへ進むことです。

1. なぜバッテリーは膨張する?その原因と見分け方

 

WiMAX端末のバッテリーには、スマートフォンなどと同じ「リチウムイオン電池」が使われています。この電池は経年劣化によって内部にガスが発生し、膨張することがあります。

特に、以下のような状況では膨張のリスクが高まります。

  • 経年劣化: 購入から3年以上経過した端末
  • 高温環境: 炎天下の車内や直射日光が当たる場所
  • 過充電: 充電ケーブルを挿しっぱなしの状態で放置

膨張を見分けるためのチェックリスト

以下の兆候に気づいたら、バッテリーが膨張している可能性があります。

  • 本体の背面やカバーが浮いている
  • 電源ボタンや側面のボタンが押しづらい
  • 平らな場所に置くとぐらつく、カタカタと音がする
  • 端末から甘酸っぱい異臭がする

もし少しでもおかしいと感じたら、すぐに次の応急処置をしてください。

2. 膨張を見つけたら即実行!やるべき応急処置

バッテリーの膨張を見つけた場合、発火や破裂を防ぐために、以下の行動をすぐに実行してください。

  1. 直ちに電源を切る: 端末の電源を完全にオフにします。
  2. 充電ケーブルを抜く: 充電中の場合は、すぐにケーブルを抜いて充電を停止します。
  3. 高温になる場所から遠ざける: 車内や直射日光が当たる窓際など、高温になる場所に置かないでください。
  4. 無理に押さえつけない: 膨らんだ部分を無理に押さえつけたり、力を加えたりすると、内部の圧力が上がり破裂する危険が高まります。

3. 最も安全な処分方法(リサイクル推奨)

膨張した端末は、可燃ごみや不燃ごみとして捨てるのは絶対にやめてください。正しい方法でリサイクルに出すことが、環境保護と安全確保のためには不可欠です。

自治体のルールを確認する方法

小型家電のリサイクル方法は、お住まいの自治体によって大きく異なります。一律のルールではないため、必ずご自身の居住地のルールを調べる必要があります。

調べ方の一例

  1. 自治体の公式サイトで検索: 「〇〇市 小型家電 回収」「〇〇市 バッテリー 処分」などのキーワードで検索します。
  2. ごみ分別アプリ・ガイド: 多くの自治体が提供しているごみ分別アプリや冊子でも確認できます。
  3. 直接問い合わせ: 不明な場合は、市役所や清掃センターに電話で問い合わせるのが確実です。
自治体によってどう違う?

WiMAX端末のような小型充電式電池が内蔵された機器の回収方法は、主に以下のパターンに分かれます。

  • 回収ボックス方式: 公共施設やスーパー、家電量販店などに設置された専用の回収ボックスに、各自で投入します。
  • 拠点回収方式: クリーンセンターやリサイクルセンターなど、特定の施設に直接持ち込む方法です。
  • 戸別回収方式: 自治体の職員が自宅まで回収に来てくれる方式です。事前に電話やインターネットで申し込みが必要です。

いずれの方法でも、リサイクルに出す前には必ず端末の初期化を行い、バッテリーの端子に絶縁テープを貼ることを忘れないでください。

小型家電リサイクル回収BOXの利用

最も手軽で安全な方法の一つです。多くの自治体や、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、エディオンなどの大手家電量販店に回収ボックスが設置されています。

  • 絶縁処理の徹底
    回収ボックスに入れる前に、必ずバッテリーの金属端子部分に絶縁テープを貼ってください。ショート(短絡)による発火を防ぐことができます。

ハードオフやゲオに持ち込みできる?

リサイクルではなく、買取に出したいと考える人もいるかもしれません。しかし、バッテリーが膨張している端末は買取が難しいことがほとんどです。

  • ハードオフ: 多くの店舗で「ジャンク品」として無料、もしくはごくわずかな金額で引き取ってもらえる可能性があります。
  • ゲオ: バッテリー膨張は危険物とみなされ、多くの店舗で買取不可となっています。

バッテリーが膨張している端末は、売却よりも「安全な処分」を最優先に考えましょう。

4. 古い端末を卒業し、次の通信手段を検討しよう

W06やWXシリーズなど古い端末は、バッテリーの寿命だけでなく、通信速度やセキュリティ面でも限界を迎えています。安全に処分したら、次の通信手段への切り替えを検討しましょう。

  • WiMAXを使い続けたいなら: 最新のSA対応機種(X12/L13)に乗り換えれば、より高速で安定した通信が可能です。他社への乗り換えで、違約金補填キャンペーンなどを利用するのも賢い選択です。
  • 契約縛りが嫌なら: 買い切り型Wi-Fi(サクッとWi-Fiなど)は、月額料金の縛りなく必要な容量だけ使えるため、手軽に利用できます。
  • 自宅でしか使わないなら: 光回線やホームルーターに切り替えれば、通信速度や安定性が格段に向上し、オンラインゲームや高画質動画も快適に楽しめます。

まとめ

古いWiMAX端末のバッテリー膨張は、見過ごせない危険なサインです。

  • 膨張を見つけたら、電源を切り、充電を中止して安全を確保
  • 絶縁テープを貼った上で、小型家電リサイクルに出すのが最も安全な処分方法です。

「まだ使えるかも?」と放置せず、早めの処分と次の通信手段への切り替えを検討しましょう。

監修者 Select Wi-Fi 編集長
中澤 太一
お客様に合った、最適なWi-Fiを提案する「Select Wi-Fi」の編集長として従事。ECモール支援のマーケティング部長として、約150社のメーカーのサポートに携わり、商品の魅力を限られた情報で伝えることを得意とする。現在は、複雑な通信サービスをわかりやすく、信頼してもらえるように日々コラムを提供中。