モバイルルーター バッテリーレスの全解説|車載利用や外部バッテリー活用法も紹介

モバイルルーターは、外出先でのインターネット接続に便利ですが、バッテリー切れが悩みの種。

この記事では、バッテリーレスのモバイルルーターについて、車載利用や外部バッテリーとの組み合わせ方を解説します。

長時間の使用を可能にする方法を知り、より快適にインターネットを楽しむためのヒントをお伝えします。

\以下のようなことが気になる方におすすめの記事です
  • モバイルルーターの新しい選択肢を探している方
  • 車載利用や外部バッテリーを活用したい方
  • 安定したWi-Fi環境を求める方

1. モバイルルーターのバッテリーレス化とは?

1-1. バッテリーレスモバイルルーターの基本仕組み

バッテリーレスモバイルルーターは、内蔵バッテリーを持たず、外部電源からの給電のみで動作するタイプのデバイスです。

USBケーブルや車載電源を利用して簡単に接続できるため、従来のモバイルルーターよりも軽量化が図られています。

1-2. バッテリーレス化が注目される背景|用途の広がり

バッテリーレス化の背景には、長時間の安定した運用やデバイスの寿命を延ばすニーズがあります。

オフィスでの固定設置や車載用途、または非常時の補助電源として利用するケースが増えています。

1-3. 従来型モバイルルーターとの違いとメリット

従来型のモバイルルーターは、内蔵バッテリーを充電する必要があり、長時間の利用ではバッテリー交換が必要でした。

一方、バッテリーレスモデルは充電の手間がなく、長時間安定して動作するというメリットがあります。

2. バッテリーレスモバイルルーターのメリット

2-1. 電源接続のみで持続的に利用可能

2-1-1. バッテリーの充電・交換不要で使いやすい

バッテリーレスモバイルルーターは、電源に接続するだけで使用可能です。

バッテリー交換や充電の必要がなく、手間を省けるため、特に業務用途に適しています。

2-1-2. 安定性が求められる用途での活用(オフィス・車載など)

オフィスでは、バッテリーレスモバイルルーターを用いることで、常時安定したWi-Fi環境を構築できます。

特に、会議室や共有スペースに設置することで、複数人が同時にインターネットを利用する場合でも快適に通信可能です。

さらに、バッテリー管理が不要なため、日々のメンテナンスが簡便で、IT管理者の負担を軽減します。

一方、車載用途では、USB電源やシガーソケットから給電することで、長距離移動や車中泊時に安定した通信環境を提供します。

たとえば、ドライブ中に車内で映画をストリーミングしたり、ナビゲーションの地図データをスムーズにダウンロードしたりする際に役立ちます。

また、配送業や移動販売業などの業務用にも最適で、リアルタイムのデータ共有や通信が求められる環境での利用価値が高まります。

電源接続で動作するため、長時間の安定稼働が求められるオフィスや車載用途で信頼性を発揮します。

2-2. 発熱やバッテリー劣化のリスクが少ない

2-2-1. 長時間使用にも安心な設計

内蔵バッテリーを持たない設計により、発熱が少なく、デバイスの寿命が延びます。

以上の理由から、長時間利用も安心して行えます。

2-2-2. バッテリー交換のコストを削減

内蔵バッテリーがないため、交換や追加購入の必要がなく、ランニングコストを削減できます。

2-3. 外部バッテリーを活用した柔軟性

2-3-1. モバイルバッテリーで屋外でも使用可能

モバイルバッテリーを利用することで、屋外や電源が確保できない場所でも簡単に使用できます。

2-3-2. マキタなどの電動工具用バッテリーの応用例

電動工具用バッテリーもモバイルバッテリーと同じように活用することができます。

そのため、アウトドアや作業現場でも手軽に利用できます。

2-4. 車載利用での利便性

2-4-1. 車のUSB電源やシガーソケットで安定稼働

車載電源を活用することで、ドライブ中でも快適にインターネット接続が可能です。

シガーソケットに挿すタイプのUSBにつなぐと車内でも安定して利用することができます。

サイズや、自分の車の電圧にあっているのか確認してシガーソケットを選ぶことが重要です。

2-4-2. 長距離ドライブや車中泊で快適な通信環境

車中泊やアウトドアの際に安定した通信環境を提供し、旅行やキャンプを快適にします。

3. バッテリーレスモバイルルーターのデメリット

3-1. 外出先での利用に制限がある

3-1-1. 電源がない場所で使用不可になるリスク

バッテリーレスモバイルルーターは、電源がない環境では使用できないというデメリットがあります。

例えば、アウトドアや停電時には通信が確保できなくなる可能性があります。

3-1-2. 外部バッテリーの持ち運びが必須

電源のない外出先で利用する際には、外部バッテリーを持ち運ぶ必要があります。

これにより、荷物が増えるだけでなく、外部バッテリー自体の充電管理も必要となります。

3-2. 利用シーンが限定される課題

3-2-1. 固定設置向け用途に偏りがち

バッテリーレスモバイルルーターは主に電源が確保できる場所での利用が想定されているため、固定設置向けの用途に偏りがちです。

移動中や広範囲な屋外利用には適していません。

3-2-2. 他のモバイル通信手段との使い分けが必要

利用シーンによっては、従来型のモバイルルーターやスマートフォンのテザリングとの使い分けが必要となる場合があります。

これにより、ユーザーにとって管理の手間が増える可能性があります。

3-3. 電源確保が前提となる使用環境

3-3-1. 停電時や非常時の課題

停電時や非常時には、電源を確保できないため、通信が途絶えるリスクがあります。

モバイルバッテリーなどの非常用電源の用意がない場合、特に問題となります。

3-3-2. 電源が安定しない環境での問題

電源供給が安定しない環境では、モバイルルーターの動作が不安定になる可能性があります。

これにより、通信品質に影響が出る場合があります。

4. バッテリーレスモバイルルーターの活用シーン

4-1. 自宅やオフィスでの安定運用

4-1-1. 常時接続が求められる業務用途

バッテリーレスモバイルルーターは、常時安定した通信環境が必要な業務用途に最適です。

自宅やオフィスなどの固定利用では、長時間の利用でも安定したパフォーマンスを発揮します。

4-1-2. Wi-Fi環境の補完としての利用

既存のWi-Fi環境が不安定な場合、補完的にバッテリーレスモバイルルーターを使用することで、安定した接続を実現できます。

4-2. 車載での活用方法

4-2-1. USB電源やシガーソケットからの給電例

車のUSB電源やシガーソケットを利用することで、移動中でも安定してモバイルルーターを稼働させることができます。

これにより、車内でのインターネット環境が整います。

4-2-2. 車中泊やアウトドア用途での安定通信

車中泊やアウトドアでの利用時に、車載電源を活用して通信環境を確保することが可能です。

これにより、長距離移動中でも快適なインターネット環境を提供します。

4-3. 外部バッテリーを使った屋外利用

4-3-1. モバイルバッテリーを利用した運用例

外部モバイルバッテリーを使用することで、屋外でも手軽に利用できます。

これにより、キャンプやイベントなどでも安定した通信を維持できます。

4-3-2. マキタなど電動工具用バッテリーでの稼働

マキタのような電動工具用バッテリーをアダプターで接続することで、屋外でも長時間稼働させることが可能です。

作業現場でもWi-Fiが利用できるようになります。

特に電動工具ユーザーにとって便利な選択肢となります。

5. 外部バッテリーや車載電源の選び方

5-1. モバイルバッテリーでの給電方法

5-1-1. 必要な出力(5V/2Aなど)の確認

モバイルルーターに給電する際には、使用するモバイルバッテリーの出力スペックが非常に重要です。

多くのモバイルルーターは5V/2Aの出力を必要としますが、製品によってはより高い出力を求めるものもあります。

特に急速充電対応のバッテリーを選ぶ場合、ルーター側が対応しているかも確認しましょう。

不適切な出力では正常に動作しない場合やデバイスが故障するリスクがあります。

5-1-2. 持ち運びに適した容量の選び方

モバイルバッテリーの容量は、使用頻度や持ち運びやすさを考慮して選びましょう。

軽量な10,000mAhのバッテリーは日常使いに適しており、約3–4回のフル充電が可能です。

一方で、長時間の使用が想定される場合は、20,000mAh以上の大容量モデルが便利です。

ただし、大容量バッテリーは重さとサイズが増えるため、携帯性とのバランスを考慮する必要があります。

5-2. マキタなど電動工具バッテリーの利用法

5-2-1. アダプターを使ったモバイルルーターへの接続

マキタやその他の電動工具メーカーのバッテリーは、専用アダプターを使用することでモバイルルーターへの給電が可能です。

この方法は電動工具バッテリーをすでに持っている場合に経済的で便利です。

アダプターは一般的にUSB出力を備えており、5V/2Aなどの標準的な出力に対応しています。

アダプターの互換性を確認した上で使用することで、効率的に給電が行えます。

5-2-2. 電動工具ユーザーならではの利便性

電動工具バッテリーは、頑丈で信頼性の高い設計が特徴です。

通常のモバイルバッテリーよりもかなり速く充電できるのに加えて、耐久性に優れており、アウトドアや工事現場などの過酷な環境での利用にも適しています。

また、工具と共通のバッテリーを使用できるため、追加のバッテリーを購入する必要がなく、コスト削減につながります。

5-3. 車載用電源の選び方

5-3-1. シガーソケット対応アダプターの種類

車載電源として一般的に使用されるのがシガーソケット対応アダプターです。

このアダプターは12V車と24V車のどちらにも対応しているものが多く、USBポートを複数備えたタイプもあります。

選ぶ際は、モバイルルーターの出力要件に合ったものを確認しましょう。

また、急速充電対応のポートを備えた製品を選ぶことで、効率よく給電できます。

イヤホンやモバイルバッテリーで有名な「ANKER」や「エレコム」など、様々なメーカーで展開されています。

シガーソケット画像

出典:Amazon.co.jp : Anker PowerDrive 2

5-3-2. 車内で複数機器を接続する際の注意点

車内でモバイルルーター以外にもスマートフォンやタブレットを接続する場合は、アダプターの出力容量に注意が必要です。

出力が不足すると、すべての機器を同時に充電できない場合があります。

また、安全のために過電流防止機能や過熱防止機能が付いた製品を選ぶことをおすすめします。

6. 【2024年版】おすすめバッテリーレスモバイルルーター3選

6-1. 車載利用に最適なモデル

Pioneer パイオニア Wi-Fiルーター DCT-WR100D 車載用 カロッツェリア

Pioneer パイオニア Wi-Fiルーター DCT-WR100D 車載用 カロッツェリア

Amazon公式サイト:Amazon.co.jp: Pioneer パイオニア Wi-Fiルーター DCT-WR100D 車載用 カロッツェリア : パソコン・周辺機器

6-1-1. 高速通信と安定性が魅力の製品

車載利用を重視するなら、高速通信と安定性を兼ね備えたモデルがおすすめです。

車内の揺れや温度変化(–10 ℃ ~ +60 ℃)にも対応しており、ドコモ(docomo)のLTEデータ通信を採用しています。

最大5台までの同時接続が可能で、長時間ドライブでもみんなが快適にインターネットを利用できます

6-1-2. 車中泊向けのコンパクト設計モデル

車中泊やアウトドアでの利用には、軽量かつ省スペース設計のモバイルルーターが最適です。

バッテリーレスモデルは車載電源との組み合わせで無限に使えるため、バッテリー残量を気にする必要がありません。

6-2. 外部バッテリー活用で便利なモデル

車載利用におすすめのモバイルルーターはこちらです。

KEIYO 車載用wi-fiルーター (SIMフリー)

KEIYO 車載用wi-fiルーター (SIMフリー)

Amazon公式サイト:Amazon | KEIYO 車載用wi-fiルーター 停車中でも利用可能 simフリー AN-S092 (SIMフリー) | KEIYO ENGINEERING CO.,LTD. | モバイルルーター 通販

6-2-1. モバイルバッテリー併用が前提の設計

モバイルバッテリーと相性の良い製品には、給電効率を最適化した設計が施されています。

こちらのモデルは、通常のUSBポートを介して簡単に接続でき、出力要件が明確に示されているため安心して使用できます。

USBがあればどこでも接続できるので、モバイルバッテリーなどとの相性も良いです。

6-2-2. 電動工具バッテリー対応モデル

電動工具バッテリーと組み合わせて使用できるモバイルルーターは、特殊なニーズに対応します。

こちらのモデルは、USB対応なので、USB出力を備えた電動工具バッテリーに簡単に接続できます。

アウトドア活動や工事現場などで活躍し、電源確保が難しい場所でも安定した接続を提供します。

6-3. 自宅と車載の両方で使えるハイブリッドモデル

カールーターだけでなく、ホームルーター、モバイルルーターとして特におすすめしたいのが以下のモデルです。

富士ソフト +F FS040W(SIMフリー)

+F FS040W

公式サイト:モバイルルーター +F FS040W | 富士ソフト株式会社

6-3-1. 自宅固定用途と車載利用の両立

こちらのモデルは車載利用の場合、バッテリーを外して利用します。

カールーターとして利用数場合はカールーター専用キットの購入が必要です。

ホームルーター専用キットを利用すればバッテリーなしでコンセントに挿してホームルーターになり、バッテリーを挿入するとどこにでも持ち運べるモバイルルーターとして使えます。

高性能な上にコンパクトな設計で、キャンプなどの車以外の場所でもモバイルルーターとして持っていくことができます。

6-3-2. コスパ重視のシンプルモデル

高性能で3つもの使い道があるにも関わらず、公式サイトでは13,790円(税込み)で販売されており、機能と価格を鑑みてもコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

7. 購入前の注意点|バッテリーレスモバイルルーターの選び方

7-1. 電源の互換性を確認する重要性

7-1-1. モバイルバッテリーや車載電源のスペック確認

購入前には、モバイルバッテリーや車載電源がモバイルルーターの給電要件を満たしているかを確認することが重要です。

特に、出力電圧や電流がルーターに適していない場合、正常に動作しないことがあります。

また、ケーブルの品質も重要で、純正品や高品質なサードパーティ製品を選ぶと安心です。

7-1-2. 給電時のトラブルを防ぐチェックポイント

給電トラブルを防ぐためには、接続部分の緩みや断線を防ぐ設計のアクセサリーを選びましょう。

さらに、過電流や過熱を防ぐ保護機能を備えた電源アダプターを使用することで、機器の安全性が向上します。

7-2. 通信キャリア対応の確認方法

7-2-1. 使用環境に適した通信プランの選び方

モバイルルーターは通信キャリアごとの対応状況を確認してから選びましょう。

利用する地域や環境に適した通信プランを選ぶことで、コストを抑えながら快適な通信を実現できます。

また、データ使用量に応じたプラン選択も重要です。

7-2-2. 通信キャリアによる速度やエリアの違い

通信キャリアごとに速度や対応エリアが異なるため、自分の利用シーンに最適なキャリアを選ぶことが大切です。

特に、郊外や山間部での利用を予定している場合、エリアカバー率が広いキャリアを選ぶことで安心して使用できます。

7-3. コストパフォーマンスと長期利用を見据えた選択

7-3-1. 初期費用とランニングコストのバランス

モバイルルーター選びでは、初期費用とランニングコストのバランスを考えることが重要です。

初期費用が高いモデルでも、通信費が抑えられるプランを利用できる場合、長期的にはコストを節約できます。

7-3-2. 将来の通信規格変更への備え

通信規格は進化を続けているため、5GやWi-Fi 6など最新技術に対応したモデルを選ぶと将来の規格変更にも対応可能です。

また、ファームウェアアップデートによる機能追加が可能な製品を選ぶことで、長く使い続けることができます。

8. まとめ|バッテリーレスモバイルルーターを最大限に活用する方法

車載用途や外部バッテリーとの組み合わせで、バッテリーレスモバイルルーターを効果的に利用する方法を解説しました。

使用シーンに合わせて最適なモデルや電源を選び、安全かつ快適なインターネット環境を構築しましょう。

また、最新技術や通信キャリアの特徴を踏まえて選択することで、長期的な満足度を得られるでしょう。


監修者 Select Wi-Fi 編集長
中澤 太一
お客様に合った、最適なWi-Fiを提案する「Select Wi-Fi」の編集長として従事。ECモール支援のマーケティング部長として、約150社のメーカーのサポートに携わり、商品の魅力を限られた情報で伝えることを得意とする。現在は、複雑な通信サービスをわかりやすく、信頼してもらえるように日々コラムを提供中。