2024年も進化を続けるモバイルルーター市場。
特に5G対応SIMフリーモデルは、ビジネスや個人利用のどちらにも適した選択肢として注目されています。
本記事では、5G SIMフリーの基本情報から選び方、おすすめモデル、さらに活用法まで詳しく解説します。
- 格安SIMで通信費を抑えたい方
- 外出先で高速インターネットを利用したい方
- 旅行や出張時の通信環境を整えたい方
モバイルルーター5G SIMフリーとは?仕組みとメリットを解説
モバイルルーター5G SIMフリーとは、特定のキャリア契約に依存せず、好きな通信事業者のSIMカードを利用できる5G対応の携帯型インターネット端末です。
主な仕組み
・モバイルネットワークをWi-Fi信号に変換し、複数デバイスを同時にインターネットに接続可能。
・5G対応により、従来の4G回線よりも高速かつ低遅延の通信が実現。
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キャリアフリーの柔軟性:国内外問わず、対応するSIMカードを自由に選択可能。
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コスト削減:格安SIMを利用すれば、大幅な通信費削減が期待できる。
- 携帯性と多用途性:外出先や旅先で安定したインターネット環境を提供。
SIMフリー対応モバイルルーターとキャリア専用ルーターの違い
SIMフリー対応モバイルルーター
SIMフリーモバイルルーターは、特定の通信会社のSIMカードに縛られず、異なる通信事業者のSIMカードを自由に使用できるモバイルルーターです。
海外旅行や、柔軟な通信プランを選びたい人に便利で、通信事業者を自由に切り替えられる利点があります。
【特徴】
・複数の通信事業者に対応し、国際ローミングや海外SIMの使用が容易
・初期設定やAPN情報の入力が必要な為ある程度の知識を要する
キャリア専用ルーター
キャリア回線モバイルルーターは、特定の通信キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)の通信回線を利用するモバイルルーターです。
そのキャリアのSIMカードのみを使用でき、通常その通信会社と契約することで利用できるルーターです。
【特徴】
・初期設定済みで、利用開始が簡単。通信速度が最適化されている場合が多い
・特定キャリアのSIMしか使えず、柔軟性が低い
・契約期間のあるプランを選択すると、特定の更新月以外に解約金がかかる
主な違いを表にまとめてみました。
項目 | SIMフリー | キャリア |
SIM選択 | どの通信会社のSIMでも使用可能 | 特定の通信会社のみ |
料金 | 比較的安価 | やや高め |
通信品質 | 安定性に若干の課題あり | 安定している |
初期費用 | 高め(端末やSIMカードの購入) | 高め(※分割払いの場合を除く) |
契約の自由度 | 高い(途中変更が容易) | 低い(契約期間が長い) |
SIMフリーがおすすめな人
・通信会社を頻繁に変える方
・コスト重視の方
・海外でも利用したい方
キャリア系がおすすめな方
・特定のキャリアのサービスを重視する人
・ 安定した通信を求める人
このように、用途や優先したい点によって、最適な選択は変わってきます。
自分のニーズに合わせて選ぶことが大切です。
キャリア専用ルーターは初心者向きである一方、SIMフリー対応モデルは自分で設定する自由度を求める中級者~上級者向けです。
モバイルルーター5G SIMフリーが必要な人の特徴とは?
多拠点で仕事をするフリーランスやリモートワーカー
5G対応モバイルルーターがあれば、カフェやコワーキングスペースでも高速通信が可能です。
オフィス以外の場所や新幹線などの移動中にも迅速に対応することができます。
データ通信費を抑えたい人
格安SIMを利用すれば、大手キャリア契約に比べて月額料金を半額以下に抑えることができます。
出先や移動中の車でお子さんに動画を見せたりするママ世代の方も、価格を抑えてインターネットを整えたいならおすすめです。
設定には少々知識を要しますが、低コスト重視の方はSIMフリー対応がおすすめです。
旅行や出張が多い人
海外SIMカードに対応するSIMフリーモデルなら、現地で安価に通信を利用可能です。
国際ローミング対応の海外利用可能なルーターを購入しておく必要があります。
5G対応モバイルルーターの選び方【SIMフリー編】
通信速度・回線の対応バンド
モバイルルーターは対応バンドが重要です。
日本国内では5Gのn77、n78、n79に対応しているかを確認しましょう。
以下の画像は富士ソフトから販売されているモバイルルーター+F FS050Wの製品情報欄です。
5G対応と記載もありますが、対応周波数の欄でも確認することができます。
出典:モバイルルーター +F FS050W|富士ソフト株式会社
また、海外利用を考慮する場合、グローバルバンド対応モデルがおすすめです。
バッテリー持続時間と携帯性
長時間の利用が多い場合は、バッテリーが10〜12時間持続するモデルが理想的です。
また、頻繁に持ち運ぶなら、できるだけ軽い200g以下の軽量モデルが便利です。
セキュリティ機能・VPN対応
企業利用や仕事用、公共Wi-Fiの代替として使用する場合、WPA3暗号化やVPN対応機能を備えたモデルを選ぶことで、データ漏洩のリスクを最小限に抑えられます。
コストパフォーマンスを比較
高性能なハイエンドモデルは初期費用が高いですが、機能と耐久性を考慮すると長期的にコスパが良いです。
一方、日常使いには中価格帯モデルが最適です。
モバイルルーター5G SIMフリーのおすすめモデル【2025年最新版】
高性能モデル:大容量データ通信に最適なハイエンド機種
富士ソフト +F FS050W
公式サイト:モバイルルーター +F FS050W|富士ソフト株式会社
5G対応の高速ルーターです。
モード切り替え機能で、ホームルーター・モバイルルーター・カールーターとして利用することができます。
また、デュアルSIM対応でプライベートと仕事用のWi-Fiを一台で使い分けることができます。
コスパ最強モデル:リーズナブルな5G対応モバイルルーター
Speed Wi-Fi 5G X11
5G対応ながら比較的リーズナブルな価格で手に入れられるのがこちらのSpeed Wi-Fi 5G X11。
Wi-Fi6にも対応しており、さらにセキュリティ対策WPA3にも対応。
より強固なセキュリティ対策ができます。連続通信時間が約8時間となっています。
UQモバイルから発売されていますが、商品名の後に「SIMフリー」と付け足して検索するとAmazon公式サイトなどでSIMフリー端末が販売されています。
ビジネス向けモデル:在宅・出張に活躍するSIMフリー端末
M6 Pro AXE3600 Nighthawk
出典:M6 Pro Nighthawk 5G WiFi 6E モバイルルーター MR6550 – NETGEAR
自宅でも、オフィスでも利用できる安全性の高いWi-Fiです。
外出先でM6 Proを利用することで、携帯電話のネットワークよりも高速で安全な接続が可能になります。
最先端の5G ミリ波+Sub 6およびWiFi 6Eテクノロジーを活用して、最大8Gbpsの5Gインターネットと最大3.6GbpsのWiFiを実現します。
また、1回の充電で13時間の駆動が可能です。
モバイルルーター5G SIMフリーを活用するコツと注意点
プランの選び方:格安SIMやデータプランの活用術
通信頻度や使用データ量に合わせてプランを選ぶことが、無駄を省くポイントです。
例えば、月間50GB以上の大容量プランなら、動画ストリーミングやオンライン会議にも対応可能です。
以下の表を参考に自分に合ったものを探しましょう!
利用シーン | 推奨データ量 | 説明 |
メール・SNS | 1GB〜3GB/月 | テキスト中心のやり取りがメイン。大容量プランは不要。 |
ウェブブラウジング | 3GB〜10GB/月 | ページ閲覧や記事の閲覧が主。動画はあまり見ない場合。 |
音楽ストリーミング | 5GB〜15GB/月 | 高音質でのストリーミングを楽しむ場合。 |
動画視聴(標準画質) | 10GB〜30GB/月 | YouTubeなどの標準画質動画を視聴する場合。 |
動画視聴(高画質) | 30GB〜50GB/月 | HD画質の動画を頻繁に視聴する場合。 |
オンラインゲーム | 5GB〜15GB/月 | ゲームのダウンロードやプレイ中のデータ通信量。 |
ビデオ会議 | 2GB〜10GB/月 | ZoomやTeamsなどのビデオ通話を頻繁に行う場合。 |
大量のデータダウンロード | 50GB以上/月 | アプリやゲーム、映画などを頻繁にダウンロードする場合。 |
設定方法:SIMカードの挿入から接続までの手順
- SIMカードをスロットに挿入。
- 管理画面にアクセスし、APN情報を入力。
- Wi-Fi接続設定を行い、デバイスを接続します。
初心者でもガイドに従えば簡単です。 分からないときはまずは説明書を読んでみましょう。
トラブルシューティング:よくある問題と解決策
5G対応のモバイルルーターを使う際、通信速度はどれくらい期待できる?
5G対応モバイルルーターの通信速度は、理論値として 下り最大2Gbps~4Gbps、上り最大200Mbps~400Mbps程度が期待されます。
製品情報欄に記載されている速度を見てみましょう。
理論値としてはこの数値ですが、実際の速度は利用環境などに左右されるので、絶対にこの数値出るという事ではないことを理解しておきましょう
SIMフリーのモバイルルーターで、無制限プランは利用可能なの?
SIMフリーのモバイルルーターで無制限プランは利用可能です。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 通信事業者の提供プラン:大手キャリアやMVNO(格安SIM業者)によって無制限プランの条件が異なります。一部の「無制限」とされるプランでも、1日や月間の通信量に制限がある場合があります(例:1日3GBを超えると速度制限)。
- クラウドSIM対応:クラウドSIMサービスを利用すれば、SIMカードを挿さなくても無制限に近い使い方ができる場合があります。
中古のSIMフリーモバイルルーターってどうなの?
中古のSIMフリーモバイルルーターはコストを抑えられる一方、以下のリスクがあります。
・性能や対応バンドの確認が重要
古いモデルでは5G非対応や、一部の通信事業者の回線で使用できない場合があります。
・バッテリーの劣化
中古品ではバッテリー寿命が短くなっている可能性が高いため、電源接続が必須となる場合があります。
・保証の欠如
購入後に不具合が発生しても保証やサポートがないケースが多いです。
これらのリスクを理解したうえで購入を検討してみましょう。
クラウドSIMでいつでもチャージがおすすめ!
クラウドSIMとは?
クラウドSIMは、物理的なSIMカードを挿入する必要がなく、クラウド上の仮想的なSIM情報を利用して通信を行う技術です。
この仕組みにより、モバイルルーターが複数の通信事業者の回線に自動的に接続できるようになり、電波が届きやすい回線を選んで通信品質を最適化します。
また、国境を越えた利用もスムーズで、海外旅行や出張時に現地の通信回線に切り替わるため、ローミング費用を抑えることが可能です。
クラウドSIM対応モバイルルーターは、物理SIMカード不要で世界中のネットワークに接続可能です。
特に出張や海外旅行の多い人に最適で、追加チャージ機能により、データ不足を即座に解消できます。