業務用Wi-Fiと家庭用Wi-Fiの違いとは？業務用Wi-Fiを置いたほうが良いケースを解説

業務用Wi-Fiとは？

業務用Wi-Fiは、企業や施設などで多人数が同時に利用することを目的としたWi-Fiです。オフィスや店舗、カフェ、公共施設など、様々な環境で安定した接続を提供するために設計されています。特徴として、安定した接続、高いセキュリティ性能、管理の容易さが挙げられ、広範囲にわたり多くのデバイスを同時接続できます。これにより、インターネット接続が途切れることが少なく、企業にとって業務の効率を上げる重要なインフラの一つです。

さらに、業務用Wi-Fiには、専用の管理画面からネットワークを遠隔操作できる機能や、接続機器を監視する機能が搭載されているモデルもあります。このような機能により、管理者は遠隔からネットワークの状態を確認し、必要なメンテナンスが可能です。

モデム、回線、ルーターの違いとは？

Wi-Fi環境を理解する上で、モデム、回線、ルーターの違いも重要です。

• モデム
  インターネット回線からの信号を家庭やオフィスで利用できるデジタル信号に変換する装置です。光回線、ADSL、ケーブル回線などによってモデムの種類も異なります。
• 回線
  インターネットへの接続経路となる通信インフラです。光回線やADSL、ケーブル回線などの種類があり、通信速度や安定性に影響します。
• ルーター
  モデムで変換されたインターネット信号を複数のデバイスに分配し、Wi-Fiを通じて無線接続するための装置です。ルーターによって、デバイスがインターネットに接続されます。

業務用Wi-Fiと家庭用Wi-Fiの違い

業務用Wi-Fiと家庭用Wi-Fiには、接続の安定性やセキュリティ機能、サポート体制など多くの違いがあります。以下に、それぞれの違いについて詳しく解説します。

接続可能台数が多い

業務用Wi-Fiは、大量のデバイスが同時に接続する環境を想定して設計されています。通常、家庭用Wi-Fiでは10〜20台程度のデバイスまでが安定して接続できることが一般的ですが、業務用Wi-Fiでは100台以上の接続が可能なモデルもあり、特に大規模オフィスや商業施設で活用されています。

セキュリティ性が高い

業務用Wi-Fiは、個人情報や企業の機密データを守るために高いセキュリティ性能が求められます。一般的に、業務用Wi-Fiには認証方法や暗号化技術が強化されており、不正アクセスを防ぐ機能も充実しています。家庭用Wi-Fiに比べて、ネットワークの安全性が強化されている点は大きな違いです。

設置・設定方法が難しい

家庭用Wi-Fiと比べて、業務用Wi-Fiは設置や設定が複雑な場合が多いです。アクセスポイントやルーターの配置、設定も技術的な知識が求められることが多く、専門業者による導入サポートが必要な場合もあります。

サポート体制が十分

業務用Wi-Fiには、専用のサポート体制が整っていることが一般的です。メーカーやサービス提供業者が24時間対応のサポートを提供するケースも多く、障害が発生した際も迅速に対応できます。家庭用Wi-Fiにはない手厚いサポート体制が、業務用Wi-Fiのメリットの一つです。

遠隔操作ができる

業務用Wi-Fiには、ネットワークの状態を遠隔で監視したり、接続機器を管理する機能が付属していることが多くあります。これにより、問題が発生した際には遠隔から対応ができ、管理者がオフィス以外の場所からもメンテナンスすることができます。

業務用Wi-Fiのおすすめは？

業務用Wi-Fiの導入を検討している方に向け、4つのおすすめ製品を紹介します。価格、特徴、スペックについても説明するので、参考にしてください。

Buffalo AirStation Pro：公式サイト

• 価格: 約20,000円～
• 特徴: 信頼のあるBuffaloブランドの業務用モデルで、接続安定性に優れ、屋外設置も可能な耐久性が特徴です。
• スペック: 最大接続台数100台以上、デュアルバンド対応、PoE給電可能

YAMAHA NVR700W：公式サイト

• 価格: 約40,000円～
• 特徴: ネットワークの遠隔管理が可能で、複数のオフィスや拠点を管理するのに最適です。
• スペック: 最大接続台数150台、VPN対応、セキュリティ機能充実

 NEC UNIVERGE QXシリーズ：公式サイト

• 価格: 約24,200円～
• 特徴: 高いセキュリティ性能と管理機能を備え、企業のネットワーク環境に最適です。PoE対応により、IP電話や無線アクセスポイントなどのデバイスに電力を供給できる点も特徴です。
• スペック: 最大接続台数100台以上、デュアルバンド対応、PoE対応、レイヤ2およびレイヤ3スイッチ対応、高度なセキュリティ機能と管理機能。

 Cisco Meraki MR36：公式サイト

• 価格: 約50,000円～
• 特徴: 高度なクラウド管理機能を備え、トラフィックの監視やリモート管理が簡単です。
• スペック: Wi-Fi 6対応、デュアルバンド、最大接続台数200台以上、専用クラウド管理機能

自宅に業務用Wi-Fiを導入するケースもある？

自宅で業務用Wi-Fiを導入するケースも増えています。特に、リモートワークが増えたことにより、家庭用Wi-Fiでは対応しきれないセキュリティ機能や接続安定性を求める人が増えました。業務用Wi-Fiを自宅で導入するメリットは、複数のデバイスを同時に安定して接続できる点と、セキュリティ機能の強化が挙げられます。特にデータ通信量が多い業務に対応できるため、効率的な作業環境を実現します。

業務用Wi-Fiならポケット型Wi-Fiも併用がおすすめ！

業務用Wi-Fiの導入だけでなく、ポケット型Wi-Fiを併用することで、外出先でも業務の継続が可能です。中でも、hi-ho モバイルコース WiMAX+5G NEXTはおすすめです。このポケット型Wi-Fiは、高速通信が可能で、大容量データのやり取りにも対応しています。さらに、WiMAX+5G対応により、都市部や地下でも安定した通信が可能で、リモートワークに最適です。

また、長時間の利用にも対応しており、通信速度制限がかかりにくい点も魅力的です。業務用Wi-Fi環境と併せて導入することで、より一層効率的な業務環境を構築することができます。

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監修者 Select Wi-Fi 編集長

中澤 太一

お客様に合った、最適なWi-Fiを提案する「Select Wi-Fi」の編集長として従事。ECモール支援のマーケティング部長として、約150社のメーカーのサポートに携わり、商品の魅力を限られた情報で伝えることを得意とする。現在は、複雑な通信サービスをわかりやすく、信頼してもらえるように日々コラムを提供中。