最適なWi-Fi環境を作るための増幅器と中継器の選び方！メッシュWi-Fiとの違いも解説

 Wi-Fi増幅器とは？

Wi-Fi増幅器（ブースター）は、Wi-Fiの電波を強化するための機器です。特に、家の中で電波が届きにくい場所や、壁が多くて電波が弱くなりがちな環境に役立ちます。増幅器の主な役割は、元々弱い電波を強化して、通信エリアを広げることです。

Wi-Fi増幅器の役割と仕組み

Wi-Fi増幅器は、元々の電波が弱い場所でその信号を強化するために使われます。例えば、ルーターから遠い部屋や隣の部屋など、電波が届きにくい場所で特に効果を発揮します。増幅器は、Wi-Fiの信号を受信し、それを強化して再送信することで、広範囲に電波を届けます。

増幅器と中継器の違いについて

増幅器と中継器は似た役割を持っていますが、異なる点もあります。増幅器は電波を「強化」する機器であり、中継器は電波を「中継」する役割を果たします。つまり、増幅器は元々の信号をさらに強くして広げるのに対して、中継器はルーターからの信号を受けて、他のエリアに中継して伝えるのが特徴です。

最近は中継器に増幅器の機能も搭載されている！

最近では、中継器に増幅機能が搭載されているものが増えてきています。これにより、単一の機器で「電波を強化する」「電波を中継する」の、両方の機能を持つことができ、より便利に使えるようになっています。

メッシュWi-Fiと中継器は違うもの？？Wi-Fi増幅器を活用するべきシーン

Wi-Fiの技術は進化を遂げ、メッシュWi-Fiのような新しい仕組みも登場しています。しかし、増幅器や中継器とはどのように違うのでしょうか？ここでは、メッシュWi-Fiと中継器の違いと、どの場面でWi-Fi増幅器が役立つのかを解説します。

メッシュWi-Fiとは

メッシュWi-Fiは、複数のWi-Fiノード（機器）が互いに連携して、広範囲に安定したWi-Fiネットワークを提供するシステムです。各ノードが無線で通信し、ネットワーク全体をカバーするため、広い家や複数階の家でも電波が途切れることなく快適にインターネットを使えます。

出典（バッファロー公式サイト）

メッシュWi-Fiと中継器の違い

メッシュWi-Fiはネットワーク全体を構築するのに対し、中継器は特定の範囲で電波を中継して広げる役割を持っています。メッシュWi-Fiは、複数のユニットで繋がり、ネットワーク全体を効率よくカバーするのが特徴です。一方、中継器は設定が簡単で、既存のWi-Fi環境に追加する形で使えるのが利点です。

メッシュWi-Fiが役に立つ場面

メッシュWi-Fiは、家の中でWi-Fiが途切れやすい場合や、複数階の家で安定したインターネット接続が必要な場面に特に効果的です。特に大きな家や多層階の家では、メッシュWi-Fiの方がより安定した接続を提供できます。

Wi-Fi中継器が役に立つ場面

Wi-Fi中継器は、Wi-Fi信号が届きにくい場所に設置することで、電波を強化し、より広範囲にインターネットを届けることができます。中継器は、メッシュWi-Fiほど高価ではなく、比較的手軽に導入できるため、経済的にお得な選択肢です。

Wi-Fi中継器の選び方

Wi-Fi中継器を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが、家庭内の快適なインターネット環境作りに繋がります。ここでは、特に重視すべき要素を具体的に紹介します。

通信規格の確認

Wi-Fi中継器を選ぶ際、最新のWi-Fi規格に対応しているかどうかは非常に重要です。特に、現在主流となっているWi-Fi 5（802.11ac）や、次世代規格のWi-Fi 6（802.11ax）に対応している中継器を選ぶと、高速で安定した通信が可能になります。Wi-Fi 6対応の中継器は、最大で9.6Gbpsの速度をサポートし、多数のデバイスが接続されている場合でもパフォーマンスを維持できるため、大人数の家庭やオフィスに最適です。2024年には、Wi-Fi 7が最新の規格として登場していますが、現時点では対応機種が少ないため、導入をする際は対応機種の確認が必要です。

設置場所に適したデザイン

中継器を設置する場所に合わせて、デザインやサイズが適しているかを考慮することも重要です。例えば、壁に取り付けられるタイプの中継器は、コンパクトで目立たないデザインが多く、スペースを取らずに設置できます。一方、テーブルに置くタイプの中継器は、より広範囲に電波を送るためのアンテナを搭載しており、最大50㎡以上の範囲に対応できることもあります。家庭内での設置場所を確認し、最適なタイプを選びましょう。

【壁につけるタイプ】
（出典：バッファロー公式サイト）

【机に置くタイプ】
（出典：バッファロー公式サイト）

対応範囲と通信速度

中継器の対応範囲や通信速度も選ぶ際の重要な要素です。家庭の広さに応じて、十分な範囲と通信速度を提供する製品を選びましょう。例えば、家全体で150㎡以上の広さがある場合、Wi-Fi中継器が提供するカバー範囲が100㎡以上の製品を選ぶと良いでしょう。また、通信速度に関しては、最大通信速度が1Gbps以上の中継器を選ぶと、高画質な動画視聴やオンラインゲームにも対応可能です。

メーカーと価格帯の比較

Wi-Fi中継器には多くのメーカーがあり、それぞれに特徴や価格帯があります。信頼できるメーカーとしては、TP-Link、NETGEAR、Buffaloなどがあり、各社ともにレビューで高評価を得ている製品が多数です。価格帯は、3,000円〜10,000円程度の中継器が一般的で、価格が高い製品はより高性能な機能を備えていることが多いです。購入前にユーザーレビューをチェックし、実際の使用感や耐久性についても確認しておくと良いでしょう。

人気のWi-Fi中継器を紹介！

ここでは、現在人気のあるWi-Fi中継器をいくつかご紹介します。信号強化や通信速度、価格帯など、各製品の特徴を比較し、あなたに最適な中継器を見つけましょう。

Buffalo WEX-1166DHP3｜公式サイト

バッファローのWi-Fi中継器は、信号強化性能が高く、特に広範囲のカバーを実現しています。家庭用やオフィスでの使用に適しており、安定した通信を提供します。また、セキュリティ機能が強化されている点も特徴です。

• 対応規格: Wi-Fi 5 (11ac)
• 最大通信速度: 866Mbps
• 特徴: 強力な信号強化と設置の簡便さ
• 価格帯: 4,000円〜5,000円

TP-Link RE505X｜公式サイト

TP-LinkのWi-Fi中継器 RE505Xは、Wi-Fi 6対応で、特に通信速度と接続の安定性に優れた製品です。家庭内で複数のデバイスを同時に接続する場合でも、高速かつ安定したWi-Fi環境を提供します。簡単な設定と、直感的に使える管理機能が特徴で、Wi-Fi環境の改善をスムーズに実現できます。また、外出先でのセキュリティ対策にも配慮した設計がされています。

• 対応規格: Wi-Fi 6 (11ax)
• 最大通信速度: 1.5Gbps（5GHz帯: 1.2Gbps、2.4GHz帯: 300Mbps）
• 特徴: Wi-Fi 6対応での高速通信と広範囲カバー、簡単設定
• 価格帯: 5,500円〜7,000円

ASUS RP-AC1900｜公式サイト

ASUSのWi-Fi中継器RP-AC1900は、高速で安定した通信を提供し、広範囲なカバーエリアを実現します。家庭やオフィスで使用する際に最適で、多くのデバイスを同時に接続しても安定したネットワーク環境を維持できます。また、簡単に設置できる設計と、信号の強化に優れた機能が特徴です。さらに、セキュリティ面でも安心して利用できる機能が搭載されています。

• 対応規格: Wi-Fi 5 (11ac)
• 最大通信速度: 1.9Gbps（5GHz帯: 1.3Gbps、2.4GHz帯: 600Mbps）
• 特徴: 強力な信号強化、高速通信、簡単な設置
• 価格帯: 6,000円〜7,500円

人気Wi-Fi中継器の比較表

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監修者 Select Wi-Fi 編集長

中澤 太一

お客様に合った、最適なWi-Fiを提案する「Select Wi-Fi」の編集長として従事。ECモール支援のマーケティング部長として、約150社のメーカーのサポートに携わり、商品の魅力を限られた情報で伝えることを得意とする。現在は、複雑な通信サービスをわかりやすく、信頼してもらえるように日々コラムを提供中。