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Wi-Fi規格は進化を続け、通信速度や安定性が大幅に向上しています。
本記事では、Wi-Fiの主要な7つの規格を詳しく解説し、それぞれの特徴とメリットを紹介します。
さらに、スマホでWi-Fi規格を簡単に確認する方法も解説！
自分に最適なWi-Fi環境を整えるための情報を、わかりやすくお届けします。
- Wi-Fiの規格を知りたい方
Wi-Fi規格一覧
Wi-Fi規格は、無線ネットワークの技術標準を定めたもので、各世代ごとに性能や機能が進化しています。
Wi-Fi規格の歴史と各世代の特徴を解説します。
第一世代
規格名: IEEE 802.11
登場年: 1997年
最大速度: 2 Mbps
特徴: 初めてのWi-Fi規格で、通信速度が非常に遅く、主に2.4GHz帯を使用していました。
導入当初はネットワークの普及に貢献しましたが、現代の基準では非常に遅い速度であるため、ほとんど使用されていません。
第二世代
規格名: IEEE 802.11b
登場年: 1999年
最大速度: 11 Mbps
特徴: 第一世代に比べて速度が大幅に向上しました。2.4GHz帯を使用し、通信の安定性が向上しましたが、干渉の問題がありました。
この世代のWi-Fiは家庭やオフィスで広く普及しました。
第三世代
規格名: IEEE 802.11g
登場年: 2003年
最大速度: 54 Mbps
特徴: 802.11bと互換性があり、より高速な通信が可能です。2.4GHz帯を使用し、Wi-Fiの性能が向上しました。
速度の向上により、動画のストリーミングやオンラインゲームが可能になりました。
第四世代
規格名: IEEE 802.11n
登場年: 2009年
最大速度: 600 Mbps
特徴: MIMO（Multiple Input Multiple Output）技術を導入し、速度と通信範囲が大幅に改善されました。
2.4GHz帯と5GHz帯の両方で動作するため、干渉が少なく安定した接続が可能です。
第五世代
規格名: IEEE 802.11ac
登場年: 2013年
最大速度: 1.3 Gbps（理論値）
特徴: 5GHz帯を使用し、高速な通信が可能です。ビームフォーミング技術により、特定のデバイスに対してより強力な信号を送信することができます。
高速なインターネット接続が求められる環境に適しています。
第六世代
規格名: IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)
登場年: 2019年
最大速度: 9.6 Gbps（理論値）
特徴: 高速通信、より多くのデバイス接続、エネルギー効率の向上が特徴です。
5GHz帯および2.4GHz帯の両方で動作し、密集した環境でも安定した接続が可能です。
オーバーヘッドの削減や効率的なデータ転送により、Wi-Fiのパフォーマンスが大幅に向上しました。
第七世代
規格名: IEEE 802.11be (Wi-Fi 7)
登場年: 2024年（予定）
最大速度: 30 Gbps（理論値）
特徴: 現在開発中の規格で、さらに高速な通信速度と低遅延が特徴です。
より多くのチャネルを使用し、複数の周波数帯域での通信が可能です。
これにより、4K/8K動画のストリーミングや高負荷のアプリケーションでもスムーズな接続が実現されると期待されています。
Wi-Fiの周波数による違い
Wi-Fiの通信は、主に2.4GHz帯と5GHz帯の周波数帯域で行われます。
それぞれの帯域には特性があり、用途によって使い分けることが重要です。
5GHz帯
特徴: 5GHz帯は、より高速な通信速度と広い帯域幅を提供します。
干渉が少ないため、安定した接続が可能です。ただし、電波が壁や障害物を通過しにくく、カバー範囲が狭いという特性があります。
そのため、複数のデバイスが接続される環境や、高速な通信が必要な場合に適しています。
2.4GHz帯
特徴: 2.4GHz帯は、通信範囲が広く、障害物を通過しやすいですが、干渉の問題があります。
多くの家庭用電化製品や無線機器がこの周波数帯を使用しているため、混雑しやすく、通信速度が低下することがあります。
しかし、広いカバー範囲が必要な場合や、家全体で均等に接続することが重要な場合には、2.4GHz帯が有利です。
通信規格による相互性があるって本当？
Wi-Fi規格間には一定の相互性がありますが、完全な互換性があるわけではありません。
例えば、Wi-Fi 6対応のデバイスは、Wi-Fi 5やWi-Fi 4のネットワークと接続可能ですが、最新の規格の全機能を活用することはできません。
逆に、古い規格のデバイスも新しい規格のネットワークと接続できますが、その性能を最大限に発揮することはできません。
また、Wi-Fiルーターやアクセスポイントが新しい規格に対応していても、接続するデバイスが古い規格の場合、性能は古い規格に制限されます。
このため、最新の機能や速度をフルに活用するためには、デバイスとネットワーク機器の両方が同じ規格に対応している必要があります。
Wi-Fi規格の確認方法は？
自分のデバイスが対応しているWi-Fi規格を確認する方法について説明します。
スマホの場合
スマホのWi-Fi規格を確認するには、以下の手順で確認できます。
- 設定を開く: スマホの「設定」アプリを開きます。
- ネットワーク情報を確認: 「Wi-Fi」または「ネットワークとインターネット」のセクションに移動します。
- 詳細設定を開く: 接続中のWi-Fiネットワークの詳細設定を表示します。
- 規格の確認: 「詳細」や「ネットワーク情報」などの項目で、接続中のネットワークの規格（例: Wi-Fi 5, Wi-Fi 6）が表示されます。
ノートパソコンの場合
ノートパソコンでWi-Fi規格を確認する方法は以下の通りです。
- 設定を開く: Windowsの場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「ハードウェアのプロパティ」を開きます。Macの場合は「システム環境設定」→「ネットワーク」→「Wi-Fi」→「詳細」を選択します。
- 詳細情報の確認: 詳細情報で、現在接続しているWi-Fiネットワークの規格（例: 802.11ac、802.11ax）が確認できます。
- ドライバーの確認: Windowsの場合、デバイスマネージャーから「ネットワークアダプタ」を選び、Wi-Fiアダプタのプロパティを開くことで、サポートしている規格を確認できます。
Wi-Fi6やWi-Fi6eが最新？最近のトレンドとは
Wi-Fi 6（IEEE 802.11ax）は、最新のWi-Fi規格であり、いくつかの重要なメリットがあります。
高速通信: 最大速度は9.6 Gbpsで、より高速なデータ転送が可能です。
効率的なデータ転送: OFDMA（Orthogonal Frequency Division Multiple Access）技術により、多くのデバイスが同時に効率よく接続できます。
高い接続容量: 多数のデバイスが接続する環境でも、パフォーマンスが維持されます。
Wi-Fi 6eは、Wi-Fi 6の拡張版で、6GHz帯域を追加で使用することができます。
これにより、さらに広い帯域幅と高速な通信が可能です。
しかし、普及が進んでいない理由として、以下が挙げられます。
- 高コスト: 6GHz帯域に対応する機器が高価であるため、導入の障壁となっています。
- 互換性: 現在のデバイスやルーターがWi-Fi 6eに対応していないため、全体の普及が遅れています。
Wi-Fi 6は、一般家庭やビジネス環境において十分に新しい技術であり、高速かつ効率的な通信が求められる現代において広く利用されています。
Wi-Fi 6eは、さらなる性能向上を提供しますが、今後の普及に期待が寄せられています。
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